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〜今月は鉄道総研技術フォーラム2009において公開する“実験設備”についてご紹介いたします〜 技術フォーラムでの実験設備公開は、設備を安全に見学していただけますよう、部門(電気・施設・車両)ごとに係員がご案内する「見学ツアー」への参加方式となっております。よって、見学ツアー以外では実験設備をご覧いただけませんので、ご注意ください。 なお、公開する“実験設備”の状態等により内容が変更になることもございますので、予めご了承いただくようお願いいたします。 |
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車両部門 | ||||
★輪軸疲労試験装置 | ||||
実物大輪軸の疲労強度などを調査するための試験装置です。軌条輪装置、油圧源装置、垂直荷重負荷装置、横圧(水平荷重)負荷装置、運転・制御装置および試験用台車により構成されます。試験用台車に組み込んだ試験輪軸には垂直荷重だけでなく横圧を負荷することができ、また、一定荷重下だけでなく変動荷重下の疲労試験を行うこともできます。 技術フォーラムの実験設備公開では、当該試験装置および試験車軸破断面を展示し、装置の概要をご紹介いたします。 |
詳細 | |||
★車内快適性シミュレータ | ||||
旅客の快適性に関する研究を行うための実験装置です。6自由度の振動台に12座席を有した模擬客室を搭載し、線路形状や軌道状態など様々な条件での振動・音響を模擬することが可能です。 技術フォーラムの実験設備公開では、当該シミュレータによる新幹線の走行状態を車外からご覧いただけます。 |
詳細 | |||
★車両用ダンパ試験装置 | ||||
車両走行時のダンパの動きを再現するため、6軸モーションベースを使用してダンパ両端部の相対的な動きを6自由度で与えることができる試験装置です。 技術フォーラムの実験設備公開では、現車走行試験データを元に試験装置を駆動することにより供試体のダンパや空気ばねの動きを再現し、発生力の状況をご覧いただけます。 |
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★燃料電池・バッテリーハイブリッド試験車両 | ||||
非電化区間を走行するディーゼルカーの置き換えを目的として、燃料電池を電源として走行する鉄道車両の開発を行っています。回生エネルギー利用のためリチウムイオン二次電池を車載して燃料電池と電源のハイブリッド化を行いました。 技術フォーラムの実験設備公開では、試験線にてハイブリッド試験車両をご紹介いたします。 |
詳細 | |||
★車両駆動用リニア誘導モータ試験装置 | ||||
車両駆動規模のリニア誘導モータの走行状態を定置で模擬し、性能評価を行う試験装置です。リニア誘導モータに適した制御方法の検証などにも活用できます。 技術フォーラムの実験設備公開では当該試験装置を使用し、リニアレールブレーキへの適用を検討している発電制動制御のデモンストレーションを行います。また、回転用モータを用いてローターを回転させて走行状態を模擬し、リニアモータを使ってブレーキをかけるデモンストレーションをご覧いただけます。 |
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施設部門 | ||||
★地上コイル耐候性試験装置 | ||||
散水機能や紫外線照射機能を持つ大型恒温恒湿槽を有し、定置制御およびプログラム制御により、温度、湿度、散水(降雨)、紫外線の負荷を単独または複合的に加えることができ、さまざまな試験条件に対応可能な超促進耐候性試験装置です。 技術フォーラムの実験設備公開では、当該試験装置の紹介および各機能のデモンストレーションをご覧いただけます。 |
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★ラダー軌道 | ||||
ラダー軌道には保守コスト縮減に有効なバラスト・ラダー軌道、構造物騒音を大幅に低減できるフローティング・ラダー軌道があり、現在は逸脱防止壁を設けたバラスト・ラダー軌道および鋼橋の低騒音化に向けたフローティング・ラダー軌道の適用を進めています。 技術フォーラムの実験設備公開では、構内の試験線に敷設されている、フローティング・ラダー軌道、バラスト・ラダー軌道、フローティング・ラダー軌道を敷設した鋼橋を順に紹介いたします。 |
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★レール締結装置用四軸疲労試験機 | ||||
角度を調節することができる2つのアクチュエータを有し、列車の輪重と横圧に相当する荷重を軌間の内側と外側から交互に載荷できる、レール締結装置用の斜角載荷試験装置です。 技術フォーラムの実験設備公開では、4軸疲労試験機に固定したコンクリートブロックに、レール締結装置を組み立て、試験用レール金型に実軌道上で想定される列車荷重とレール締結装置の各種ばね定数に対応した2軸の荷重を交互に作用させ、動的繰り返し載荷を行います。 |
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★大型降雨実験棟 | ||||
最大時間雨量200mm/hまでの雨を人工的に降らせることができる実験棟です。雨による斜面の崩壊実験のほか、各種センサーの降雨下における性能評価試験にも利用できます。 技術フォーラムの実験設備公開では、実物大模型を用いた降雨実験が可能な大型降雨実験棟の概要を紹介した後、人工降雨を体験していただけます。 |
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電気部門 | ||||
★パンタグラフ総合試験装置 | ||||
パンタグラフに関する追随特性測定、離線率測定、耐久性試験、通電試験などの性能試験を行うことができる試験装置です。 技術フォーラムの実験設備公開では、パンタグラフの摺動による加振試験、通電試験の様子をご覧いただけます。 |
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★高速用集電材摩耗試験機 | ||||
回転円盤に取り付けられた銅板(模擬トロリ線)にパンタグラフすり板材を押し付け、模擬トロリ線とすり板との間に通電し、しゅう動させ、その時の摩擦係数、離線率、すり板・模擬トロリ線の摩耗量、しゅう動面の状態観察を行うことができる装置です。これにより、種々の材料組合せやしゅう動条件での集電材の摩擦摩耗特性等を把握することができます。 技術フォーラムの実験設備公開では、当該試験機を公開し、機能概要を紹介いたします。 |
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★超電導き電ケーブル試験装置 | ||||
き電線への超電導き電ケーブルの応用を想定し、通常時連続運転で使用できる直流1500V、5kA級のケーブルの開発を目標としたプロトタイプの超電導ケーブル試験装置です。高温超電導材料は物性上高い定格電流値を示す特徴を備えているため、大都市部の通勤路線のき電線に超電導ケーブルの敷設を想定した場合、電圧降下の低減と同時に変電所数の削減が期待できます。 技術フォーラムの実験設備公開では、当該試験装置を公開し、機能概要をご紹介いたします。 |
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★EMC・無線測定用ワゴン車 | ||||
主に鉄道沿線や鉄道車両周辺での電波環境や無線伝送品質を測定・評価するための測定用ワゴン車です。 技術フォーラムの実験設備公開では、実際の測定時と同様の状況で展示し、電動アンテナポールや電源設備など測定用ワゴン車の装備と、使用している測定系、具体的な測定方法などを紹介します。 |
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★直流低圧大電流試験装置 | ||||
通電電流値を自由に設定することができる試験装置で、直流低圧(20V)で最大10,000Aまで通電できます。特に、電線やレールといった電気抵抗値の小さな部材に大電流を長時間通電する際に有効な試験装置です。 技術フォーラムの実験設備公開では、当該試験装置を用い、模擬架線と供試物(フィードイヤー)に数百Aの電流を通電し、赤外線サーモカメラとモニターを用いて供試物の温度が上昇する様子をご覧いただけます。 |
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