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鉄道総研技術フォーラム2010の見どころ『実験設備の見学ツアー』 | |
●日 時:8月26日(木)10時00分〜12時00分、12時30分〜16時30分 |
部門 | 実験設備 | 1回目 | 2回目 | |
車両 | U1 | 可変特性試験台車 | 10時00分〜 11時00分 9時50分集合 |
13時30分〜 14時30分 13時20分集合 |
U2 | 車内快適性シミュレータ | |||
U3 | 浮上式車両模型実験装置 | |||
U4 | 架線・バッテリーハイブリッドLRV | |||
施設 | W1 | 大型振動試験装置 | 11時00分〜 12時00分 10時50分集合 |
14時30分〜 15時30分 14時20分集合 |
W2 | 駅シミュレータ | |||
W3 | 補強土を用いた新設インテグラル橋梁 | |||
W4 | 大型トンネル覆工模型実験装置 | |||
W5 | レール締結装置用四軸披露試験機 | |||
電気 | X1 | 地上用電力貯蔵装置 | 12時30分〜 13時30分 12時20分集合 |
15時30分〜 16時30分 15時20分集合 |
X2 | 直流低電圧大電流試験装置 | |||
X3 | 高速用集電材摩耗試験機 | |||
X4 | 鉄道用超電導ケーブル試験装置 | |||
X5 | 高磁場・低温環境における材料特性評価試験装置 |
●公開する実験設備の概要について ★車両部門★ 【可変特性試験台車】 台車各部のばね・ダンパ要素をアクチュエータに置き換えることによって、軸箱支持剛 性や各種ダンパの減衰力などの特性をソフトウェアで自由に変更できる車両試験台専用の 台車です。様々な特性の部品を試作することなく台車の性能評価を行うことができます。 当日は、台車を展示いたします。 【車内快適性シミュレータ】 旅客の快適性に関する研究を行うための実験装置です。6自由度の振動台、12座席を 有する模擬客室、200インチスクリーンの模擬車窓風景により、線路形状や軌道状態な ど様々な条件での走行を模擬することが可能です。 当日は、新幹線の1駅区間を模擬した走行を車外からご覧いただきます。 【浮上式車両模型実験装置】 浮上式鉄道の車両運動解明や、振動制御適用による乗り心地向上効果の検証等のために 製作しました。台車は油圧駆動の6軸モーションベースを用い、1/12縮尺の車体はア ルミ製です。最大2.5車体+3台車の組み合わせが可能であり、編成状態の車両運動再 現ができます。また、本装置に含まれるモーションベースは、最大50Hzまでの振動を 発生させることができ、在来方式鉄道の諸現象解明にも適用できる可能性があります。 当日は、模擬ガイドウェイ高低変位入力による車両加振試験、および本実験装置の特徴 のひとつである車体〜台車間の相互作用力の再現メカニズムのデモをご覧いただきます。 【架線・バッテリーハイブリッドLRV】 リチウムイオン電池を搭載した架線・バッテリーハイブリッドLRV『Hi−tram』 は、2009年度に鉄道線走行仕様に車両を改造のうえ、鉄道線における速度80km/ hまでの安定走行を確認しました。急速充電などの架線レス走行のための技術に加え、鉄 道線〜軌道線相互直通運転に必要な技術・装置が盛り込まれました。また、路面電車や地 方ワンマン列車向けに開発した車載式自動改札機を新たに搭載しました。乗降扉毎に車載 ゲートを設けることで新たな人員を配することなく運賃捕脱の抑制が図れ、旅客の車両内 移動がなくなることで乗降がスムーズになるといった利点があります。 当日は、LRVに搭載された車載式自動改札機を体験され、ご乗車いただき、鉄道総研 構内試験線の一部区間をデモンストレーション走行いたします。 ★施設部門★ 【大型振動試験装置】 鉄道の大規模地震に対する被害軽減、耐震対策等の開発を目的として製作されました(平 成20年10月竣工)。震度7クラスの実地震動の模擬や実車両台車の水平2次元加振が可 能であり、基礎・地盤・構造物・軌道・車両などの鉄道システムの大規模地震時における 挙動解明実験を行っています。 当日は、装置の概要を説明し、これまでに行った試験の中からいくつかを紹介します。 また、実際に加振を行い、振動台が動く様子もご覧いただきます。 【駅シミュレータ】 駅の旅客流動や快適性に関する検討を行う場合、従来は実際の駅で生じる現象を観察す ることが主な手段でした。しかし、非常時の旅客流動特性の解明等には、様々な条件での 実験が必要となります。駅シミュレータでは、このような実駅では実施困難な旅客流動試 験、快適性に関する物理的実験や被験者による主観評価試験等を行うことができます。 当日は、駅シミュレータの概要を説明し、これまでに行った実験の一例を紹介します。 【補強土を用いた新設インテグラル橋梁】 インテグラル橋梁は、上下部工を一体化させた橋梁であり、合理的な構造物であること から、欧米で主に道路橋として建設が盛んに行われています。しかし、気温の季節変動に より、躯体や背面の舗装面に変状が発生する事例が報告されています。この課題の克服に 向けて、背面土を補強土構造とし、躯体と一体化させた橋梁形式の開発のために実物大規 模の試験橋梁を製作したものです。 当日は、盛土試験場に施工済みのインテグラル橋梁をご覧いただくとともにパネルを使 って開発経緯や工法の概要を説明いたします。 【大型トンネル覆工模型実験装置】 トンネル覆工の変状に対する定量的な性能評価法の開発を目的として、新幹線標準断面 を想定した縮尺1/5の大型トンネル覆工模型実験装置を開発しました。実際のトンネル 覆工に近い力学挙動を再現できることが特徴で、覆工材質の違いや内面補強工の補強効果 の確認など各種実験を実施しています。 当日は、装置の概要を説明します。また、実験手順などを説明し、これまでに行った実 験の一例を紹介します。 【レール締結装置用4軸疲労試験機】 角度を調節することができる2つのアクチュエータを有し、列車の輪重と横圧に相当す る荷重を軌間の内側と外側から交互に載荷できるレール締結装置用の斜角載荷試験装置で す。 当日は、4軸疲労試験機に固定したコンクリートブロックに、レール締結装置を組み立 て、試験用レール金型に実軌道上で想定される列車荷重とレール締結装置の各種ばね定数 に対応した2軸の荷重を交互に作用させ、動的繰り返し載荷を行います。 ★電気部門★ 【地上用電力貯蔵装置】 直流電気鉄道においては、パンタ点電圧降下、電力負荷変動、回生電力失効などを抑制 するための電源安定化対策が重要な課題です。本装置は、電気二重層キャパシタを電力貯 蔵媒体とした電力貯蔵装置で、車両の回生時に電力を充電し、力行時に放電することによ り負荷平準化、効率向上を図ることが可能です。 当日は、装置の外観および内部を見学いただきます。 【直流低電圧大電流試験装置】 数百アンペアから1万アンペアまでの直流電流を自在に作り出すことが可能で、電力ケ ーブルやレールといった抵抗値の低い部材に大電流を長時間課電する試験に利用できます。 当日は、導電材料に大電流を通電し、部材の温度上昇をサーモカメラによりご覧いただ きます。 【高速用集電材摩耗試験機】 パンタグラフすり板の摩擦・摩耗特性を調べるための試験機で、速度500km/hま でで試験を行うことが可能です。 当日は、摩耗試験の実演と最近開発したすり板の紹介をいたします。 【鉄道用超電導ケーブル試験装置】 大都市部の通勤路線のき電線等に超電導ケーブルの敷設を想定した場合、電圧降下の低 減と同時に変電所数の削減が期待できます。このような鉄道用送電線への応用を想定し、 通常時連続運転で使用できる直流1500V、5kA級のケーブルの開発を目標としたプ ロトタイプの超電導ケーブル試験装置を製作し、開発を進めています。 【高磁場・低温環境における材料特性評価試験装置】 最大5.5Tまでの高磁場環境、最低10Kまでの低温環境において、長さ100mm の試料に、最大1000Aの電流を通電できるので、各種材料の高磁場・低温環境下での 電気伝導率や熱伝導率等の物性評価のために用いることができます。また、試料に対して 加える磁場の角度を任意に設定可能なので、高温超電導線材の臨界電流評価に最適な試験 装置です。 当日は、所定の温度まで冷却した高温超電導線材に、外部から磁場を与えた状態で通電 し、その時の発生電圧を計測して、臨界電流値を決定します。 |
●集合場所の詳細 |
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鉄道総研技術フォーラム2010概要について | |
●開催日 平成22年8月26日(木)、27日(金) |
●成果展示:8月26日(木) 9時30分〜17時30分 |
ゾーン |
No. |
展示件名 |
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ゾーン |
No. |
展示件名 |
メインテ|マ |
A1 |
ハイブリッドシミュレータによる仮想編成走行試験 |
電力 信号通信 |
E1 |
鉄道用超電導ケーブル |
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A2 |
燃料電池車両 |
E2 |
直流き電ケーブルの地絡検出装置 |
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A3 |
バランスのとれた既設鉄道施設の耐震性評価と対策 |
E3 |
直流電車線路の直撃雷断線防止システム |
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A4 |
設備管理業務へのセンシング技術、ITの適用 |
E4 |
電車線架設私信の提案 |
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A5 |
集電系の高性能化と保守の高度化 |
E5 |
電車線路の3次元運動シミュレーション |
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A6 |
RAMS指標による信号システム構成法とその応用 |
E6 |
営業線データに基づくトロリ線摩耗予測式 |
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A7 |
鉄道における高速大容量情報通信技術 |
E7 |
レインフロー法によるトロリ線疲労寿命推定 |
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A8 |
動的デマンド推定に基づく輸送計画の効率化 |
E8 |
耐食性ハンガイヤー |
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A9 |
省保守・低騒音新型式軌道 |
E9 |
耐ノイズ性能を向上した最大軌道回路 |
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A10 |
バラスト軌道の解析モデルと計測技術 |
E10 |
連動装置の制御論理設計のシステム化 |
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A11 |
転動音・構造物音の統合的な予測手法と対策効果の評価 |
E11 |
特集信号発光機の視認確認システム |
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A12 |
ヒューマンシミュレーション技術の活用 |
E12 |
鉄道用地上デジタル放送受信品質評価システム |
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A13 |
在来方式鉄道へのリニア技術の応用 |
E13 |
列車制御に適用する通信ネットワークの信頼性評価手法 |
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総研開発製品 |
B1 |
構造物診断用非接触振動測定システム「Uドップラー」 |
情報技術 |
F1 |
鉄道の需要予測 |
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B2 |
鉄道における緊急地震速報の活用 |
F2 |
運転曲線作成システム「Speedy」 |
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B3 |
早期検知用地震計を用いた地震防災システム |
F3 |
ダイヤ乱れ時の機関車・乗務員運用整理案作成システム |
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B4 |
車輪/レール摩擦緩和システム「FRIMOS」 |
F4 |
2次元コードを用いた地方都市圏向け出改札システム |
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B5 |
車両トラクションテスター |
軌道 |
G1 |
接着絶縁レールの損傷対策 |
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B6 |
ラダー軌道 |
G2 |
仕上げ省略したガス圧接部の性能 |
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B7 |
CAIソフト「鉄道電機」 |
G3 |
慣性正矢軌道検測装置 |
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B8 |
大型低騒音風洞 |
G4 |
軌道保守長期計画策定支援システム |
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車両 |
C1 |
横風の数値シミュレーション |
G5 |
自動沈下補正まくらぎ |
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C2 |
横風に対する車両の転覆耐力評価 |
G6 |
短繊維補強コンクリートを用いた軌道 |
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C3 |
地震対策左右動ダンパ |
G7 |
レールのき裂進展予測シミュレーション |
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C4 |
測定精度を向上した連続PQ処理システム |
G8 |
道床バラストの石質試験 |
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C5 |
アシスト操舵システム |
環境 |
H1 |
シミュレーションを用いた多孔質材貼付による空力音低減原理の解明 |
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C6 |
振子制御用空気圧アクチュエータ |
H2 |
トンネル微気圧波三次元模型実験 |
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C7 |
圧電材料を用いた騒音低減システム |
H3 |
鉄道用地の科学汚染対策向け重金属検知技術 |
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C8 |
台車枠疲労損傷評価 |
H4 |
電磁環境の安全性評価 |
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C9 |
高速新幹線用合成系車軸軸受油 |
人間科学 |
K1 |
運転手の異常時対応能力向上プログラム |
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C10 |
新しい潤滑成分を用いた新幹線用焼結合金すり板 |
K2 |
ヒューマンエラー体感学習システム「シムエラー」 |
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C11 |
在来線用C/C複合材製カーボン系すり板 |
K3 |
保線作業におけるヒューマンエラーのリスク管理手法 |
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C12 |
車輪路面熱き裂の発生条件と対策法 |
K4 |
広範な体格を考慮した運転室寸法の算出 |
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C13 |
ブレーキディスクの摩擦表面温度評価ツール |
K5 |
車内騒音に対する主観評価 |
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C14 |
高減速度を得るための滑走制御 |
と浮応上用式技鉄術道 |
M1 |
希土類系高温超電導材を用いたモバイルマグネット |
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C15 |
電車のエネルギー消費原単位の簡易計算法 |
M2 |
高温超電導機器用パルス管冷凍機 |
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C16 |
車輪の摩擦係数測定装置「移動式μテスタ」 |
M3 |
応用機器のための高温超電導材料 |
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C17 |
動摩擦係数測定装置「μテスタライト」 |
M4 |
低渦電流損失地上コイル |
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構造物 防災 |
D1 |
トンネル健全度診断システム「TUNOS」 |
M5 |
電磁誘導を利用したベアリングレスモータ |
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D2 |
駅の快適性評価 |
進鉄セ道ン技タ術|推 |
N1 |
鉄道技術推進センターの活動 |
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D3 |
ラーメン高架橋の梁補強(アーチサポート工法) |
N2 |
技術力に維持・向上 −技術支援− |
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D4 |
耐震設計プログラム(JRSNAP,DARS他) |
N3 |
鉄道設計技士試験 |
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D5 |
コンクリート接着性防水シート「エバブリッド」 |
N4 |
技術の体系化と課題解決 |
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D6 |
酸溶解による硬化コンクリート中のアルカリ量測定手法 |
N5 |
技術情報サービス |
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D7 |
車両と構造物の動的相互作用解析プログラム「DIATARSV」 |
格鉄セ道ン国タ際|規 |
P1 |
鉄道国際規格センターの取組 |
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D8 |
掘削残土処分地からの有害物質溶出特性評価方法 |
P2 |
鉄道分野の国際規格の動向 |
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D9 |
切土のり面工の健全度評価手法 |
P3 |
鉄道の規格に関連する海外情報の収集・分析及び発信 |
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D10 |
雪崩警備への気象情報の活用 |
国情際報業発務信 |
R1 |
鉄道総研「統合OAシステム(Ver2.0) |
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R2 |
鉄道総研における技術情報の発信 |
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R3 |
鉄道総研特許の役割 |
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R4 |
鉄道総研の国際活動 |
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協力会社 |
S1 |
株式会社テスの実験計測サービス・製品の紹介 |
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S2 |
JRSAの新しいソリューション 2010 |
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S3 |
鋼体用架線測定器と画像解析によるトロリ線偏位測定器 |
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S4 |
信号通信・電力関係の開発・販売製品 |
●鉄道総研開発製品のプレゼンテーション |
No. | 件 名 | 両日とも同じ |
Y1 | 構造物診断用非接触振動測定システム「Uドップラー」 | 10時00分〜10時25分 |
Y2 | 鉄道総研の特許 | 10時25分〜10時50分 |
Y3 | 車両トラクションテスター | 11時00分〜11時25分 |
Y4 | 車輪/レールの摩擦係数測定装置 | 11時25分〜11時50分 |
Y5 | 耐震設計プログラム「JRSNAP,DARS他」 | 13時00分〜13時25分 |
Y6 | 運転曲線作成システム「Speedy」とその応用 | 13時25分〜13時50分 |
●夏季の省エネ運動を実施中ですので、軽装でおこしください。 |
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