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鉄道総研では、所有する測定技術・試験装置などによる試験や調査に
関する受託以外にも所有するノウハウを活用しての研究開発に関する受
託もお受けしています。
ここでは鉄道総研が研究開発の受託をお受けする時の役割と、鉄道総
研の研究開発動向を紹介します。
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★☆◆研究開発の受託をお受けするときの、鉄道総研の役割☆★ |
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鉄道総研で研究開発受託をお受けする時、お客様からの要望に応じて、鉄道総研の役割が
変わってきます。今回は、以下の3つに分けご紹介いたします。
・所有するノウハウの活用
・お客様技術の鉄道システムへの適用
・試験・評価
鉄道総研が所有するノウハウをもとに、お客様の要望する成果を創造するための研究開発を
行います。
その成果は実用化システムであったり、概念設計といったものであったりと、お客さまのご依
頼により様々なものがあります。目的も信頼性の向上や、低コスト化など、千差万別です。
例えば、現在JR等で導入されている早期地震警報システムのように、鉄道総研で開発したシ
ステム(所有技術)をベースに、お客様ニーズ(自社に適した運転再開手法など)を取り入れた
システムを開発するといったようなことを行っています。また、本システム(早期地震警報システ
ム)には、気象庁と共同開発した早期地震諸元推定アルゴリズムを搭載した早期検知用地震計
を使用しているのですが、これもそもそもは鉄道システムにとって必要な要素を研究開発する過
程で得たノウハウを応用したものです。
なお、鉄道総研には実用化されていない研究開発成果・基礎技術も多く保有していますので、
お客様が実用化システムとして開発可能な成果を発掘する事も出来るのではないでしょうか。
○主要な研究開発成果
お客様が所持する技術を鉄道関係に適用する場合には、やはり鉄道システム特有の諸課題
が発生する時があります。このような場合、総合的な分野で研究開発を進めている鉄道総研が
ご協力させて頂いています。
また、鉄道特有の諸課題をクリアーするために、後述の“試験・評価”や当該システムが鉄道
システムとして安全(安全に考えられているか)かどうかを評価する“安全性評価”を行ったり、共
同開発ということでお互いのノウハウを融合し、新製品を開発したりもしています。
参考として、2009年度に作成された冊子『鉄道事業者等に利用されている鉄道総研の成果』の
車両部門を会員HPにて掲載しますので、ご覧ください。他分野については随時更新していきます。
○鉄道事業者等に利用されている鉄道総研の成果(車両)
お客様が開発中の開発品について、その性能を評価するといったことでお客様の研究開発に
ご協力をさせて頂いています。純粋に試験を行うだけではなく、試験結果に基づく評価と開発に
関するご提案を行うこともしています。
例えば高速回転試験装置は、試験体を据え付けたプロペラのようなものを高速で回転させ、地
上側装置付近を通過する際に伝送が正確に行えるかなどを試験するための装置です。ATS、A
TCなどの開発に使用されています。また、高速で回転することから、加速度試験機として利用さ
れることもあります。
車両試験台や大型風洞試験機など、鉄道総研ならではの試験装置が多種ありますので、是非
ご活用下さい。
○鉄道総研の実験設備
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★☆鉄道総研の研究開発動向☆★ |
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既存のノウハウ、最近の研究開発成果、今後の動向などが掲載された総研ホームページをご紹
介します。
鉄道総研の特許を紹介しています。
2001年度から2009年度までの主要な研究開発成果をご紹介しています。
20年後を見通した研究開発ということで、2009年に描かれたものです。
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